空腹だけど飢えてはいない

京都を中心にピアノ弾き語りでアコースティックライブしてまわっています。ライブ予定、日々のぼやきなど。

雑感及び11/25大阪ライブのお知らせ

大学のときやってたバンドが学祭で演奏するのに、まだ始めたばかりで曲が少なすぎて、当時FM(クロスオーバーイレブンだったはず)で誰の曲かは知らないけどいいなと思い何気なしにテープに録っていた「A song for you」という曲をコピーしてアカペラで1人で歌った。ちなみにこの時は正式なタイトルも知らない。その番組では曲紹介も何もなかったので。

今となってはタイトルや歌詞の一部をググレば歌詞が即入手できるが、そのときは歌詞カードがなければ耳コピぐらいしかなかったので、必死でなんども何度も録ったテープを聴きまくり歌詞を書き留め、英語がわからないところはカタカナでたとえば「ハレー(多分hurryかなにか)」とか書いておいて、あとは若さと勢いと「感じ」でごまかした。

 

その後しばらくして我が師匠ダニー・ハサウェイと出会う訳だが、と同時にタイトル名と、このお方がカバーした方の「A song for you」の歌詞カードを見て「こんな恋愛?の曲やったんや、、」と衝撃を受けるのだが、わたしが大学のとき、クロスオーバーイレブンでかかっていた、1人で恥ずかしがりながらアホみたいに必死に歌った「A song for you」はダニー・ハサウェイのものではなかった。街のどこかでかかっているのを耳にすることがあっても、誰の曲か調べることもなく、わからないまま、約四半世紀経っていた。

 

最近、その曲がレオン・ラッセルという歌手の曲だったということをSNSのお友達があげている追悼動画で初めて知った。

その動画を観たとたん、記憶というのは走馬灯のようにというが、本当だなと思った。

 

あの時のわたしは音楽をやりたくて、歌いたくて、バンドをやりたくて仕方なくて一緒にやろう、とメンバーになってほしい人に声をかけるけど、実際バンド活動を始めると自分のコミュニケーション能力の低さがゆえに、相手にやりたいことをどう伝えたらいいかわからなくて、そんな自分がイヤでいつもイライラしていた。イライラしていたので、みんなわたしに気を使って距離を置いたりしていた。それにイライラして以下略

でもライブでは与えられた時間いっぱい歌いたいので、考えあぐねて、楽器の何一つできなかったわたしは、たった1人で歌えそうな曲を探したのだ。そしてあの曲に出会った。

 

歌った当日はムチャクチャキンチョーした。バンドの出番の最初に歌ってしまって、歌が終わったら出てきて、とメンバーに伝えてステージに出た。昭和歌謡ショーみたいな取って付けたようなスポットライトが当たって眩しかった。本当にイタイ話だけど、あの時のわたしはみんなから注目されたくて、みんなから歌が上手いと褒められたくて、みんなからチヤホヤされたくて、その時の自分の持っている全身全霊で、当時は誰のかわからない、しかも意味もわかっていないその曲の歌詞を、当時は誰かわからない外国人男性歌手の声や歌い方を一生懸命マネして、必死で、歌った。

たしか21歳の頃だ。

 

レオンラッセルをはじめ世界のルーツミュージックに積極的に触れることにずっと怠惰だったし、音楽なんていいと思ってもタイトルやアーティスト名や、音楽ジャンルでさえどうでもいいと無意識に考えてあまり追求しないでいるもんだから、こんなことが起こるんだろうし、

たまに誰かに「誰のなんて曲?ジャンル的には?」て尋ねられたときに答えられなくて、知ったかぶりしてんやなコイツ、と思われていても仕方がないな、と思う。

だって実態しかないもん。いいと思うわたしと、いいと思う音楽。

 

 そして

レオン・ラッセルさま ありがとうございました。合掌。

 

 

 Leon Russell - A Song For You (1970) - YouTube

 

そして。

さんざ自虐ネタを書いたあとですが大事なライブのお知らせです。

次はなかなかない大阪でやります。

2016年11月25日(金)

大阪中津Vi-code

ジミープロジェクト「LET’S GO CRAZY!」

18:30open 19:00start
前売り2000円 当日2500円(共にドリンク代金別途)
出演>①シイナ、②REGiNA KISS、③ミカコハサウェイ、④Kick Over

 

ミカコハサウェイは3番目、20時すぎの出演であります。

わたしの曲やわたしの名前は忘れても、ライブのことは忘れないでください!!(M田敦子風)

大阪の皆さまよろしくお願いいたします。

 

 

 f:id:mikakohathaway:20161118014513j:image